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明るく暖かい家をつくるコツ

2024年03月27日

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こんにちは、京都の長岡京市で

自然素材×高気密高断熱の家を建てている

能見工務店の能見です。よろしくお願いします。




 
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって

います。発信される情報というのは、

なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。




 
あれよあれよという間にもう4月になりますね。

こないだ正月だったのにもう花見の季節です。

本当に月日の流れが速すぎです。




 
さて今日は、

明るく暖かい家をつくるコツ

について書きたいと思います。




 
まず“明るい家”の観点から書いていきます。

天井や壁の内装材をなるべく白や明るい色を

使うことが重要になります。床材に関しても

濃いウォールナットなどではなくヒノキや

サクラ、バーチ、カエデというように明るい

樹種がお勧めです。そして、大きい窓を

沢山付けると自然と明るい家の完成です。




 
しかし“暖かい家”という観点から考えると

大きい窓が沢山あってもいいのでしょうか。




  
今度は“暖かい家”の観点で考えると

“暖かい家”と言えば断熱性能が高い家で

冬は暖かく夏は涼しい家のイメージですよね。

そう“暖かい家”は断熱性能がとても大事。

壁、床、天井ないしは屋根の断熱材の性能を

上げたり一番熱が逃げていく窓の性能を上げたり

するのが一般的です。

断熱材は天井であれば厚みを分厚く変えることで

性能を上げ、付加断熱と言って外側にもう一重

断熱材の層をつくってやることでさらに性能を

上げることが可能です。また、家の隙間を

出来るだけなくすことで気密性能を上げることも

大切になってきます。

窓は、出来るだけ少なく小さく樹脂のサッシで

ガラスにはペアガラスやトリプルガラスに表面に

特殊な金属膜をコーティングしてあるLOW-E

ガラスを使用するのがお勧めです。




 
窓は出来るだけ少なく小さく?

“明るい家”と真逆のことを言ってます。




 
しかも、断熱の性能で言うと

このような話しになるのですが

お題にある“暖かい家”と言うと少し変わります。

何故なら断熱性能が良い家は暖かいわけでは

ないからです。(詳しくは1/24のブログ参照)

断熱は熱を断つだけなので“暖かい家”には

日射の取得が必要になります。日射取得??

難しい言葉ですが簡単に言うと、日向ぼっこして

暖かい家かどうかということです。

言ってみれば、冬は太陽の日差しは沢山欲しい

けど、夏の日差しはいらないということです。

太陽は、冬至で31度、夏至で78度の角度に

なります。冬の日差しは家の中に入るように

夏の日差しは入らないように軒を出せばOK

軒先で日差しをカットできない時や道路や屋根の

はね返ってきた輻射熱は、簾やシェードを利用。

これは全て先人たちの知恵で、技術が進歩した

現在でも受け継がれているのは本当に感服です。




 
なので窓は小さくと言いましたが、日の入る

南側は“明るい家”“暖かい家”という観点から

も大きな窓が必須になってくるのです。
 
“明るい家”は窓を大きく沢山付ける方がいい

のに対して“暖かい家”は窓の数は出来るだけ

少なく、小さい窓にする方が良いと性質は真逆

なのです。この両方を上手く組み合わせて建てる

家が明るく暖かい家になります。




 
結論:

真逆の性質である“明るい家”と“暖かい家”の

いいとこ取りをしろ!!

冬の日差しは南の大きな窓で取り入れて

夏の日差しは軒や庇でカット。それでもカット

できない日差しや輻射熱は簾やシェードを利用。

夏の日差しは、部屋内のカーテンではなく外の

簾やシェードで遮る方が効果的です。




 
・明るい床材:バーチ、桧、カエデ、サクラ

・サッシ:樹脂サッシ+LOW-Eガラス+ガス入り

・南はペアガラス、北東西はトリプルガラス




 
 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。




 
次回は

【家の形で建築費用を安く抑える方法】

について書きたいと思います。




 
長い文章を最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

今年も残り278日。頑張っていきましょう。



  
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そちらも機会があればご覧ください。




  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎