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土地選びのポイント

2024年03月20日

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こんにちは、京都の長岡京市で

自然素材高気密高断熱の家を建てている

能見工務店の能見です。よろしくお願いします。




 
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって

います。発信される情報というのは、

なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。




 
今日は春分の日ですね。ポカポカ暖かくなって

春が近づくとワクワクしてきます。

実は寒いのが嫌いで、冬に昔は靴下を

二枚はいて寝ていました。

昨日三女が卒園して、明後日に長女が小学校を

卒業します。そりゃ~歳を取りますね。

いよいよ47回目の春の到来です。




 
さて、話を本題に戻して告知通り

土地選びのポイント

について書きたいと思います。




 
36日のブログでは

【土地を買う時に気を付けたいポイント】で

南向きの土地は必ずしも良い土地ではない!!

子どもの学区で土地を選ぶと後悔する理由!!

将来売りやすい土地を買う必要はない理由!!

高台の土地に住むと長く住めない理由!!

などを住む人の目線で書きました。





今日はもう少し詳しく、選ぶand見るポイントを

大工目線で書きたいと思います。
 
皆様は土地を広さ、価格、立地の条件で選定して

いくかと思います。

お子様が既に小学校に進学されている場合は

学区の中から広さと価格で選定すると思います。

以前のブログで、学区で土地を選ぶことはお勧め

しませんでした。

補足しておくと理由は大きく2つで

数年のお子様の義務教育期間だけで住む場所を

決めてしまっていいのか。ということと

どうしても学区を絞って土地を探すと条件の合う

土地が見つかりにくくなってしまい、

お子様と幸せに暮らすためにつくろうとした家に

一緒に暮らす期間が短くなってしまう。

ということですが、お子様の友達環境を変えて

あげたくないという親心もとてもわかるので

そこはご自身でしっかりと考えてから決めて

欲しいと思います。




 
では、この先どう絞っていけばいいでしょうか。

大工目線で言うと建築費用以外の余分な費用が

なるべくかからない土地です。

土地は家を建てるために買う物なので出来る限り

費用は残しておいて家に使いたいですよね。

建築費用以外の余分な費用は

目に見えてわかりやすい物と知識がないと

分かりにくいものがあります。

解体費用や水道口径変更、上下水の引込関係の

費用は聞いたりみたりして簡単にわかります。

しかし、擁壁工事、深基礎工事、地盤改良が

必要になるかどうかは、知識がないと

判断しにくいので是非、今回の説明で

何となくでもいいので把握して役立てて下さい。




 
細かく説明すると専門的な話しになり過ぎるので

3つだけ覚えておいてください。

①隣の土地と2m以上高低差がある土地

②前面道路が坂、周囲に1m以上の水路がある

③階段を5段以上、上がって家に入る土地




 
この様な土地は、形状により多少異なりますが

100万円から400万円の土地加工費がかかります。




 
一部をご紹介すると

隣地や道路などと高低差があるとその土地が

崩れない安全な角度(安息角)まで建物を

バックさせて建てるか、高低差がある部分が

崩れても建物が倒壊しないように

基礎を深くする必要が出てきます。

この費用が高くつくのです。

広い土地の場合は、建物をバックさせれば

済むので関係ない話になるように、

周辺の環境や形状によって条件が変わります。

だから、土地を買ってから相談するのではなく

先に建築会社や専門家に見て貰って

把握してから買うのがお勧めです。




 
上記の土地を買うなというわけではありません。

その知識があることで、その費用を考慮した

土地の値段交渉や予算組みができます。

そうすると予算オーバーすることなく安心した

資金計画が立てられますよね。




 
少し視点を変えて

これが不動産屋さん目線ならどうでしょうか。

多分、大工目線とは逆で、家は年数と共に

価値がなくなるので、そこに費用をかけるより

価値が下がらない土地、高く売れる土地を

買う方がいい、となるんじゃないでしょうか。

視点を変えると考えや見え方が変わるのは

面白いですね。




  
結論:価格が安い土地には理由がある!!

土地には、加工費がかかります。特に安い土地は

加工費が沢山かかることがあります。

家が建てられるようになった状態の土地の価格で

土地の値段は比較しましょう。




 
土地の主な加工項目
・解体工事(古家付きの家)
・水道引き込み口径変更
・上下水の引込み(一区画を二区画にする場合)
・上下水の撤去(二区画を一区画にする場合)
・擁壁工事
・深基礎工事
・地盤改良
・残土処分




 
ちなみに、

僕は西か東側に道路があって

東西に長い土地が理想だと思っています。

なぜなら東西に長い土地は南に面する長さが

長いので、南側に大きな窓が配置できて

明るく暖かい家をつくることが出来るからです。




 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。




 
次回は

明るく暖かい家をつくるコツ

について書きたいと思います。




 
長い文章を最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

今年も残り285日。頑張っていきましょう。

  
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので

そちらも機会があればご覧ください。


  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎