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なぜ家が値上がりしているのか?!
2024年01月17日
こんにちは、京都の長岡京市で
自然素材と高気密高断熱の家を建てている
能見工務店の能見です。よろしくお願いします。
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって
います。発信される情報というのは、
なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。
今日は、
【なぜ家が値上がりしているのか?!】
について書きたいと思います。
コロナ禍になる前の3年前と比べると、
家にかかる費用が約500万円増えていると
いうことが、どの住宅会社でも言われています。
なんでそんなに値段が高くなっているのかを
少し紐解いていきたいと思います。
値上がりの要因は大きく3つあります。
一つ目が円安の影響
二つ目がウッドショック
三つ目がウクライナショックです。
一つ目の円安に関しては、今まで輸入していた
安価な外国の木材や石油が円安の影響で
高い値段で買う事になりました。
二つ目のウッドショックは、コロナ禍による
政策でアメリカの住宅業界が好景気になり
木材需要が増えたのと需要に伴い日本に
入ってくる輸送に使うコンテナがなく
日本に材木が入ってこなくなりました。
そして、これまで国産材を使用していなかった
ビルダーも材木を確保するために国産材を
使用しだしました。そうして材木の需要と
供給のバランスが崩れだしました。
三つ目のウクライナショックは、エネルギーと
材木の問題が関わりました。円安に加え
ロシアウクライナ戦争により石油の値段が高騰。
そして、木造の建築現場で良く使用されている
針葉樹関連の商品やアカマツという材木などが
実はロシアから沢山輸入していました。
この三つの要因が重なって、材木の値段が上がり
石油が上がったことで石油製品の建築資材
(水道パイプ、電気配線の被膜、雨樋など)が
軒並み値上がりし、さらに各設備機器
(キッチン、ユニットバス、トイレなど)や
建材関係もメーカーがこの3年間の間に
何回したかわからないくらい軒並み
値上げをしていきました。
工事をするのに、メーカーや業者から
見積もりを取ると見積もり有効期限は一週間。
見積もりを出して工事をする時には既に
材料が値上がりしている。そんな大変な状況
だったのも今となっては懐かしく思います。
結論:
家を建てるのに関わる約30の業者の値上げ。
ウッドショックによる材木の値上げ。
石油と円安の影響による建材メーカーの値上げ。
これを計算すると
30業種×約5万円の値上げ+ウッドショックで約300万円+建材メーカー約50万=約500万円
さて、ウッドショックは少し落ち着きましたが
値段は高止まりしています。今後、値段が
下がるかというと・・・・・
私はもう下がらないと思います。
物価とともに
皆様の所得も上がることを切に願います。
長い文章を最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
今年も残り348日。頑張っていきましょう。
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので
そちらも機会があればご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎