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価格を坪単価で比較できない理由

2024年04月10日

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こんにちは、京都の長岡京市で

自然素材高気密高断熱の家を建てている

能見工務店の能見です。よろしくお願いします。





 
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって

います。発信される情報というのは、

なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。





 
昨日は、長女の中学校の入学式でした。

少し大きめの制服がかわいらしかったです。

最近、麻疹が流行っているみたいで三女が

ワクチンを受けたのですが、効果が承認規格を

下回るとかで自主回収されているみたいです。

でも既に摂取している人は、感染予防効果は

得られていると報道されていました。

ほんまかいなっ!!って感じですね。

報道やSNSなどの情報を鵜呑みにせずに

しっかり自分たちでも調べるのが改めて大事だと

感じる今日この頃です。

ちなみに三女は抗体検査を受けて確認します。





  
さて今日は、

【価格を坪単価で比較できない理由】

について書きたいと思います。





 
これから建築を考える方や検討されている方は

建築会社を選んだり、住宅展示場に行ったりして

いくらで建てられるかを聞くことと思います。





 
実は、聞く会社によって値段がバラバラで

「何が普通で正しいのか」

「何を基準にどう考えればいいのか」

分からなくなる方が多いのです。





 
なぜこのような事が起こるかというと

住宅業界では価格表示の仕方について

全く基準がありません。何が含まれていて

何が含まれていないかもバラバラです。

だから、安く見せかけることが出来るのです。





 
もう少し詳しくお伝えすると少しでも多くの

集客をしたい住宅会社は、チラシやHPなどで

パッと目に入る価格を安く表示しようとします。

そして、契約した後や一歩手前になって、

この価格は建物本体だけの価格でいきなり

別途費用について説明を受けることになります。
※すべての業者がそうではありません





 
価格を安く見せるトリックとして坪単価表示が

使われます。

詳しく説明するととても書ききれないので

今日はその坪単価の二点だけを書きます。

詳しく読みたいという方は、弊社のHP

“家づくりを成功させる11の秘訣”を

ダウンロードして読み込んでください。

無料で提供していますので。





 
☆メーターモジュールと尺モジュール
尺モジュールは、

柱の芯から柱の芯の寸法が910なのですが、

メーターモジュールはこれが1mになります。

尺モジュールの場合は、

2730×36406畳の大きさなのですが、

メーターモジュールの場合は、

3m×4mが6畳の大きさになります。

平米数だと前者は9.9372㎡、後者は12㎡に

なるので同じ6畳でも床面積が変わってきます。

これを前者の30坪でメーターモジュールに

換算すると36坪の大きさになるので

その増えた6坪分、坪単価が例えば60万であれば

360万円高くなるという仕組みです。

メーターモジュールで建ててもいいのですが

これを坪単価で見積もりを出す業者さんは

要注意というお話です。





☆延べ床面積と総施工面積
通常は、

延べ床面積×坪単価を施工面積×坪単価にする。

例えば、

バルコニーやロフト、天井収納、吹き抜けも

坪単価に含めて計算されると家の坪数が

大きくなり金額が思っていたより高くります。

バルコニーやロフト、吹き抜けなどの工事も

材料費や人件費がかかるのですが、

良心的な業者は坪単価で計算せずに、

個別で値段を出してくれます。

坪単価で出す方が値段を割高になります。

ただしこれが間違っているということではなく

その住宅会社の方針なのでおかしいと

いうことではありません。





  
これも、麻疹ワクチンの報道と似ていて

聞いた金額を調べず鵜呑みに進めていると

家が完成して追加工事の請求書を見てビックリ

することになります。注意して下さいね。





 
結論:建築会社を比較する時は坪単価ではなく

家に掛かる総額で比較すること!!





 
建築の価格には決まった表記がなく

安く見せる初めの価格を入口価格といい

最終的に住める状態になる出口価格があります。

坪単価は、この入口価格を見ているだけなので

家に掛かる総額の出口価格がいくらなのかを

しっかり把握したうえで判断しましょう。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

【外壁にサイディングを使う時のポイント】

について書きたいと思います。





 
長い文章を最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

今年も残り264日。頑張っていきましょう。





  
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので

そちらも機会があればご覧ください。





 

手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎