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長期優良住宅とZEH住宅
2024年11月27日
こんにちは、京都の長岡京市で
自然素材と高気密高断熱の家を建てている
能見工務店の能見です。よろしくお願いします。
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって
います。発信される情報というのは、
なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。
最近、良く長期優良住宅やZEH住宅という
言葉を見聞きするようになってきました。
お客様からもどっちで建てればいいのか、何が
どのように違うのかと質問される機会が増えて
きています。そこで今日は、
【長期優良住宅とZEH住宅】
について書きたいと思います。
まず、長期優良住宅ですが、建てた家に長く
住もうと思うと必ずメンテナンスが必要になって
きます。そのメンテナンスがしやすい家で
長持ちする家とはどんな家か考えてみて下さい。
建てた家に長く住もうと思うとどの様な家で
なければならないでしょうか。地震がきても
損傷や倒壊しない耐用年数が長い構造躯体、
劣化や補修が必要になってもメンテナンスが
しやすい家、断熱性能も高く快適に過ごせる家。
そうなんです。長く安心快適に過ごせる家という
基準を設けてそれをクリアした家が長期優良住宅
と呼ばれています。但し、断熱性能に関しては
世界基準で考えるとまだまだ遅れていますので
もっと上を目指すべきだと思います。
長期優良住宅は、耐震性、省エネルギー性、居住
環境、維持保全計画、維持管理・更新容易性、
劣化対策が認定基準になってきます。
国が長期優良住宅を推進したいので住宅ローン
控除額、登録免許税、不動産取得税、固定資産税
が優遇されています。また、住宅金融支援機構と
民間金融機関が提供している住宅ローンの
「フラット35」の金利も5年間ですが大幅に優遇
されます。これは上手に使いたいものです。
ZEHとはゼロ(Z)エネルギー(E)ハウス(H)
の略になります。高断熱化及び高効率な省エネ
設備を備え再生可能エネルギーなどによって
年間の一次エネルギー消費量をゼロ又はマイナス
にする住宅のことをZEH住宅と言います。一次
エネルギーとは石炭や石油、天然ガスのことで
その使用をゼロに抑えることで地球温暖化を
防いで環境を守ろうという考えのもと推進される
ようになりました。長期優良住宅よりZEH住宅
の方が、費用がかかるのに補助金や優遇措置は
長期優良住宅の方が多いという所もありますが、
光熱費の値上がりという所を長い目で考えると
私はZEH住宅の方がいいように感じます。
ZEHで建築してこないだ引き渡しをさせて
頂いた方の実際の話です。一人暮らしという
ことで太陽光パネルを約5KW載せました。
昨年の9月が約4800円、10月で約3300円
電気代とガス代を払っていたのが、今年家を建て
替えた今年の9月と10月の電気とガス代の
合計が2000円になった上で売電が
3000円~5000円入ってきているという話
でした。これは差し引きすると光熱費がマイナス
になっているというとても理想な状態でお客様も
とても喜んで頂いていました。太陽光パネルには
色んな課題もありますが、今後ZEH住宅のその後を
しっかり検証していき自信を持ってお客様に
勧めていきたいと思います。
長期優良住宅とZEH住宅のデメリットはどうしても
費用が高くなってくるということですが、
長い目で見た光熱費の削減や沢山の優遇を受け
られる点でほとんどの方が得になると思います。
是非これから建築をお考えの方は
前向きに考えて頂きたいと思います。
結論:どちらがいいというより
長期優良住宅の仕様とZEHの省エネ性能を
足した家が理想的!!但し、
性能はZEH水準より上を目指すべし!!
建築に携わる物から見て長期優良住宅で家を
建てれば安心かというと決してそうではない。
最低限の条件が長期優良住宅なのではないかと
考えます。そこに断熱性能や気密性能を付加して
考え、いつも言ってますが断熱等級は出来る限り
6は取れるようにしましょう。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
後悔しない家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【ハウスメーカー・設計事務所・工務店の特色】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
今年も残り35日。頑張っていきましょう。
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので
そちらも機会があればご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎