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家の性能を上げるコツ

2024年06月05日

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こんにちは、京都の長岡京市で

自然素材高気密高断熱の家を建てている

能見工務店の能見です。よろしくお願いします。





 
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって

います。発信される情報というのは、

なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。





 
こないだ読んだ本に書かれていました。

子どもの成績を上げる方法。

子どものテストの点は、良い成績を取ってから

ご褒美をあげるより、先にご褒美をあげて良い

成績が取れない場合に没収されるという方が

高くなるそうです。確かに一度手に入れたものを

手放す方が嫌ですよね。何かに応用できますか。





 
今日は、

【家の性能を上げるコツ】

について書きたいと思います。





 
最近どのチラシや分譲地の情報を見ても、

断熱等級、高気密高断熱仕様、UA値やC値が

いくらだって記載があります。勿論うちの

チラシにも載せています()。世間の関心が、

耐震等級は勿論のこと断熱性能や気密性能にも

大いに集まっている結果だと思います。





 
弊社も断熱性能の良い家を建てるように

なって思うのは、暑い夏でも室内は外より

涼しいし二階に上がっても暑くない。

50年の私の実家は、夏に階段を上がっていくと

途中からだんだん暑くなって、エアコンなしでは

二階には居られない程です。それを思うと

今と昔の性能の違いに改めて感じさせられます。

また、冬が寒くなく夜に付けた暖房の温もりが

朝になっても残っているほど保温性があります。





 
家の性能を考えるうえで知っておきたいのが、

家の弱点です。家の一番弱い部分は窓。ここから

暑い熱が入ってきたり熱が逃げたりして家が

冷えていきます。そして、屋根。

魔法瓶には、熱湯がいつまでも冷めない物と

昼までに温度が下がってしまう物がありますが、

実はその違いは蓋なのです。熱が逃げない蓋の

構造になっているかで違いが出ます。





 
家でその蓋と同じ役割を果たす部分が屋根に

なります。家は、冬は屋根から熱が逃げるのと

同時に夏は熱が屋根を通して家に入ってきます。

なので蓋と同じように熱の影響を受けない

構造を考えると、家の場合は天井や屋根の

断熱性能や厚みがとても大事になってきます。





 
私の実家の二階に上がると階段の途中から

だんだん暑くなってエアコンなしで過ごせないと

いうのは、天井の断熱材の厚みと性能を上げて

やることで実は解決できるのです。

壁の断熱材も大切なのですが、リフォームで

後から天井に断熱材を入れる方法もあります。

壁に断熱材を施工するのは大掛かりな工事に

なるのに対して、天井は割と安価で簡単に

施工できるのでお勧めです。詳しくは

書きませんが、私はリフォームの時

簡単で安価に性能を上げるなら

セルロースファイバーが良いと思います。

新聞紙を砕いた断熱材を30-40cm既存の天井に

降り積もらせるだけで気密の性能は上げることは

できませんが、屋根からくる熱は断つことが

出来ます。今度、どのくらい温度が変わるかを

実家で検証したいと思います。





 
そうそう

今日は【家の性能を上げるコツ】について書く

予定でした。ここからもう少し詳しく書きます。





次に窓の話しをさせて下さい。

窓はなるべく小さく少なくするのが良いです。

極端な話し窓が全く無い家は性能が良いです。

建築基準法では、部屋の床面積の7分の1以上の

窓を設ける必要があるので、全く窓を無くす

ことはできませんが最低限の大きさにしていくと

いいと思います。照明設備を設けて10分の1まで

緩和する方法などもあります。

窓は性能の良い樹脂サッシがお勧めです。

ガラスは、南側はLOW-Eペア断熱ガラス、

東西北側はLOW-Eトリプル遮熱ガラス一択です。

ガラスの選び方は次回のブログで説明します。

窓の話ばかりしていますが、勿論玄関ドアも

断熱ドアの使用をご検討ください。

これでも性能が結構変わります。





 
後は、家の表面積を出来るだけ小さくするのも

秘訣です。出来るだけ凸凹を少なくして真四角に

したり階高を下げたり天井高を下げたりするのも

有効です。表面積を少なくすることで、家の

熱損失量と外皮面積を減らしていきます。

詳しい話しはまたそのうち書きたいと思います。





  
結論:

窓と断熱の性能に加え家の表面積を小さく!!

~性能を上げるポイント~

・断熱性能と厚みを確保
・窓は出来る限り減らして小さくする
・南側はLOW-Eペア断熱ガラス
・東西北側はLOW-Eトリプル遮熱ガラス
・家の形は真四角で階高を抑えて表面積を減らす





 
冒頭の話しに戻りますが、

建築会社に先にお金を払って出来上がった家の

性能に応じて返金してもらうような

契約ができたら性能の良い家ができかも()

冗談ですけど、

そんな契約があったら普通より力が入りますね。

イヤイヤ普段からしっかり力入れていますよ。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。






 
次回は

【【遮熱ガラスと断熱ガラスの選び方】

について書きたいと思います。





 
長い文章を最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

今年も残り208日。頑張っていきましょう。





  
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そちらも機会があればご覧ください。


  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎