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残念なエアコン配管

2024年06月19日

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こんにちは、京都の長岡京市で自然素材と高気密高断熱の家を建てている「能見工務店」の能見です。よろしくお願いします。現代社会は情報過多の中、様々な情報が溢れかえっています。発信される情報というのは、なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。

この「ブログ」というものを今年から書き始めて思ったのですが、近頃流行のSNSと違い誰かに読まれているのか?何人の人が読んでくれているのか?が分からないので、なかなかモチベーションを保つのがしんどいです。そう思うとSNSは投稿者させる仕組みがとても良くできていると改めて感じました。
読んでくれている方は、良ければ手紙を工務店迄送ってください(笑)




さて今日は【残念なエアコン配管】について書きたいと思います。

ブログは見られていると感じるのと感じないのでモチベーションが変わる話をしました。
工事も同じで「見られていないから」とか「見えなくなるから」という環境で、自分に負けてしまう職人さんがいるという現実があります。だからこそ、施工中や仕上がりを監督、チェックする建築会社があるのですが、どこまでその機能が働いてるかは不明な所です。

残念ながら施工者に丸投げしている会社も少なくはないからです。今日は実際にあった話をもとに書いていきたいと思います。


エアコン施工は・・・
  • 家を建てる建築会社が取付けすることもできる
  • 引き渡し後に施主様が自ら依頼して、電気屋さんや家電量販店で購入して取付けすることもできる

これが後々問題になってくる原因だと思います。

 
特に気を付けた方がいいポイントを挙げると・・・
  • 家を建てる際のエアコン配管の穴
  • 室外の配管は化粧カバーで覆う
  • 配管を通した後の気密・断熱施工
  • 室外機の吹き出し口正面に置く障害物

です。少し詳しく説明していきます。

エアコン取り付け作業の様子 


①家を建てる際のエアコン配管の穴

エアコンを付ける際は、その場所にエアコン用のコンセントと配管を外に出して室外機と繋げる65ミリの穴が必要になってきます。業者によってコンセントは付けてくれるのですが配管用の穴まではオプション工事で言わないと開けといてくれない場合が多いのでぜひ知っておいてください。

特に「子ども部屋を物置として使うのでエアコンを付けない」けど将来的に付ける場合など注意が必要ですね。

穴が無くて後から穴を開ける場合は、事前に耐力壁かどうかを調べて筋交いの位置を確認する必要があります。穴を開けた所に筋交いが入っていて配管が当たるので筋交いを切ってしまったという話もよく聞きます。

また、穴を開けると断熱材が入っています。配管を通すのに断熱材をのけてしまって断熱欠損が起きるなどの話もよく聞きます。家の性能を重視されている時代なので特に気を付けたいですよね。

これが起きる原因は、家の専門的知識がない業者に、家が建った後で施工して貰うからです。

だから「家を建てる時に、配管を通すための穴を開けておいて貰う」「後から開ける場合でも施工や仕上げを監督してくれる会社に頼む」この二点に注意して下さい。


②室外の配管は化粧カバーで覆う

配管は外に出てきて室外機とつながります。この配管をテープで巻いて終わらせる業者と配管に化粧カバーを取り付ける業者がいます。

配管カバーを取り付けると多少前後しますが一か所につき約5,000円~10,000円掛ります。費用は掛かりますが、結論から言うと配管カバーは取り付けした方がいいです。

理由は「外観、見た目がキレイ」「配管や巻かれた保温材の劣化を防げる」からです。

但し、化粧カバーを取り付けする場合は外壁に穴を開けます。その穴を開ける部分や配管取り出し口の防水処理がきちんとできてないと雨漏りや家の躯体を痛めることになります。

だから、やはり専門知識がある施工や仕上げを監督してくれる会社に頼むことをお薦めします。


③配管を通した後の気密・断熱施工

①でエアコンの配管が通り穴を事前に開けておくことをお薦めしました。穴が開いているということは、家の中と外が直接つながっているということです。通常は、配管を通した所を粘土で詰めて隙間を無くします。

しかし、最近は高気密高断熱の家がとても増えてきました。そんな家の場合にも同じように粘土で隙間を詰めるのでいいのでしょうか?

弊社は、配管を通した穴の中にウレタンを吹き付けて気密・断熱性能を少しでも落とさない工夫をすることを勧めています。これまた、専門知識がある施工や仕上げを監督してくれる会社で取り付けしたほうが良さそうですね。


④室外機の吹き出し口正面に置く障害物

実際に、うちが建て替えさせて頂いた家でこんな話がありました。エアコン工事を引越し業者にお施主様が既に依頼されてお金も支払われていました。私もどんな取り付け方をされるかが不安だったということもあり、取付けの立合いと付いた後のチェックをさせて頂きました。

配管カバーについては事前にしっかり打ち合わせしていたので問題はなかったのですが、室外機が設置された場所をみるとブロック塀と室外機の吹き出し口が15cm程しか隙間が開いていませんでした。エアコンの室外機は背面から空気を吸い込み、熱交換器を通って吹き出し口から空気を出します。

特に冷房を使用する際は吹き出し口からは熱風が出てくるので正面に障害物があると熱がこもりオーバーヒートし冷房が機能しなくなってしまいます。色んなやり方がありますが、今回は室外機を置ける場所も限られていましたので、風向調性板を(吹き出す風を上に向ける物)付けてその場に熱がこもらないように対処して頂きました。



その他には、「なるべく雨が当たらない日陰に置いた方が良い」「室内機と室外機の距離はなるべく近く5m以内がベスト」等ありますが、まずは上記の4つをクリアーしてからできるだけ注意してやってみて下さい。



結論:エアコンは建てる会社で付けて貰おう!!

☆エアコンを付ける時のポイント☆


  • エアコンを付けない時でも貫通穴は開ける

  • 配管カバーはケチらず付けておく

  • 配管が外に出る部分の気密断熱処置をする

  • 室外機は通気性の良い場所に設置

  • 間取りを考える時に室外機の設置位置を決める

  • なるべく日陰に配管は短く付ける


お客様もいい仕事をしている職人さんの仕事を見てあげて下さい。人は、見られたり求められたりすることで自尊心が満たされいい仕事をするようになるのかもしれません。

しっかり家を建てて貰う建築会社さんにアドバイスをもらいながら進めて後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。


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次回は

【こうやって広告に騙される】

について書きたいと思います。


長い文章を最後まで読んで頂きありがとうございました。
今年も残り194日。頑張っていきましょう。

YouTubeでも様々な情報を配信もしていますのでそちらも機会があればご覧ください。


公式YouTube:手刻みで建てる木組みの家「株式会社 能見工務店」