ブログ

家を建てる時のスケジュール

2024年07月31日

ブログ一覧戻る

こんにちは、京都の長岡京市で

自然素材と高気密高断熱の家を建てている

能見工務店の能見です。よろしくお願いします。





 
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって

います。発信される情報というのは、

なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。





 
夢を実現するのに必要なものは“時間”ではなく

“期限”といわれています。それは、時間が

あるとあるだけの計画を立てるのに対し期限が

あれば期限内で計画を立てるということです。

また、計画は最後の到達地点から遡って立てると

良いということも昔教えて貰いました。

例えば、年始に6㎏痩せる目標を掲げます。

1年間で6㎏痩せるぞ!!」と意気込む人と

毎月500gで1年間6㎏痩せる計画を立てる人では

どちらが実現しやすいかは一目瞭然ですね。

計画は遡って考えるとより具体的になるのです。





 
今日は、

【家を建てる時のスケジュール】

について書きたいと思います。





 
家を購入したり、建てようと思うお客様は

いったいどのようなスケジュールを立てれば

いいのでしょうか。これまで様々なお客様の

対応をしてきました。その中で入居したい時期の

要望で特に多かったのは



①子どもの小学校入学に間に合わせたい

②家賃の更新までに入居したい

③年内に引越して新居で新年を迎えたい



というものです。わかります。わかりますが

どうしても間取りを考えて、仕様を考えて、

土地を探して、建築確認申請をして、建てて

仕上げて外構工事をして行くにはそれなりに

時間がかかるのです。人によって条件が違い少し

内容は変わると思いますが、家づくりの

スケジュールがどのように進んでいくのかを

入居から遡って説明していきたいと思います。





 
入居するには、引越しする必要があり

引越し前にすべてが完成する必要がありますね。

家が完成したら最後の仕上げの外構工事。

完了検査と施主検査が終わり家は完成。

洗い屋さんが現場の清掃をして引き渡し準備。

清掃する前に設備機器や内装仕上げ。

仕上げる前に中間検査を受けて金物や防水検査。

中間検査するには家の骨組みを組む棟上げ。

棟上げをするには、土台設置。

土台設置前に基礎工事。基礎工事前に地盤調査し

もし軟弱地盤なら地盤改良が必要になります。

ここが工事の着工日ということになります。

家の大きさにもよりますが、ここまで約6か月の

期間をみておく必要があります。

では、工事着工前は何をする必要があるのか

遡っていきましょう。





 
現場を着工するには建築確認済書を貰う必要が

あり、申請を出すには構造計算、一次消費エネ

ルギー計算や外皮計算をする必要があります。

確認申請の準備をする前に本当に銀行が融資して

くれるかを本審査する必要があります。銀行の

本審査には建築会社と契約をした上で見積書と

建てる家の図面を提出する必要があります。

確認申請を出して建築確認済書を貰うまでに

3週間~1か月かかります。そして、設計士が

申請を出す書類を作るのに約1か月かかります。

さてさて、ここまでで入居する8か月前まで

遡って来ました。この時点では、もう建てる家が

どんな仕様でどんな性能なのか。また間取りや

デザインがどうなっているのかが決まっている

必要があります。皆様は、間取りや家の仕様を

決めるのにどのくらい時間が必要ですか?

私の経験では順調に進んでも約2か月は必要だと

思います。ということで、ここで約10か月まで

遡ってきました。土地を持っている人、土地が

見つかっている人でも建てる建築会社が決まって

から少なくとも約10か月みておく必要が

あるということです。





 
後は、もし土地が無ければ探す時間が必要になり

土地がある人も資金計画を立てて、必要経費を

把握する必要があります。全体の資金計画をする

のであれば建てたい建築会社を決め、それと

並行して自分がいくらの住宅ローンを組めるか

事前審査をしておくことをお薦めします。



 
土地を探すのにどのくらい時間がかかりますか?

会社を探すのにどのくらい時間がかかりますか?



 
1つの建築会社と1週間に1回の合計3回ずつ

会ったとして、4つの会社と会うとそれだけで

3か月かかる計算になります。建てて終わりでは

なく、建ててから本当の建築会社との付き合いが

始まります。まだ建てるまでに時間があると

思わないで、沢山ある建築から自分たちに合う

建築会社をしっかり時間かけて選ぶのがいいと

思います。その為には家づくりの基本知識を勉強

したり調べたりが必要です。一つの方法としては

気になる会社が見つかったら一度その会社の

セミナーを受けてどの様な提案をしてくれるか

どの様な人が建てる家なのかを判断するのも

いいと思います。3か月といわず可能であれば

半年くらいはじっくり時間かけたいものです。





 
これを読んで、皆様は何か月前から家づくりに

かかろうと思われますか?“夢を実現するのに

必要なものは時間ではなく期限”理想の家は

時間をかければ良いわけではなく、どの様な

スケジュールを立てるかで大きく変わって

くるのではないでしょうか。





  
結論:期限を決めた上で、後ろから遡って

スケジューリングすることでより具体的な計画に

なります。計画は引き渡し日から考えるべし!



 
土地を探して注文住宅を建てる場合、早くても

10か月から1年はかかると思ってください。

また、土地がある場合でも契約してから10か月は

かかるでしょう。まずは、入居したい日にちを

決めてゆとりを持った計画を立てていきましょう。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

後悔しない家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

【ウッドデッキをつくるコツ】

について書きたいと思います。





 
長い文章を最後まで読んで頂き

ありがとうございました。

今年も残り154日。頑張っていきましょう。





  
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので

そちらも機会があればご覧ください。



  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎