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ウッドデッキをつくるコツ
2024年08月07日
こんにちは、京都の長岡京市で
自然素材と高気密高断熱の家を建てている
能見工務店の能見です。よろしくお願いします。
情報過多の中、様々な情報が溢れかえって
います。発信される情報というのは、
なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。
皆さん、8月です。8月!!夏休みにお盆休み。
旅行や川や海に泳ぎに行くのもいいですが、
家でBBQされる方も多いのではないでしょうか。
BBQというとウッドデッキが欲しくなりますね。
そこで今日は、
【ウッドデッキをつくるコツ】
について書きたいと思います。
はじめにこんな話をしてしまうとダメかも
知れませんが、ウッドデッキをつくったのに結局
ほとんど使っていないという方が結構います。
だから、つくる前には使用用途や本当に必要かを
しっかり考えてつくった方がいいと思います。
使用用途は、みんなでBBQとかするのにとか
洗濯物を干すのにという方が多い印象です。
デッキをつくる時に、気を付けたい3つの
ポイントを紹介したいと思います。【なるべく
雨が当たらない工夫をする】【交換しやすい材料
を使う】【下手にペンキは塗らない方がいい】
これを順番に説明していきたいと思います。
①なるべく雨が当たらない工夫をする
木は何故腐るのかということを考える必要があり
ます。木は水に濡れると腐ると思っている方が
多いですが、実はそれだけでは腐りません。木が
腐るのは木材腐朽菌(もくざいふきゅうきん)に
よって分解されていくからなのです。なので木材
腐朽菌から木を守ればいいわけです。
木材腐朽菌の詳しい説明はここでは割愛させて
頂きますので、また色んな情報を調べて下さい。
木材腐朽菌の繁殖には水が必要不可欠になります。
だから、なるべく雨が当たらない環境をつくる
方がいいのです。常に濡れる環境ではなく濡れて
も乾く環境をつくってやることが木を長持ち
させるコツになります。庇が出ている所や屋根が
ある所にデッキを作ることをお薦めします。
②交換しやすい材料を使う
良くウッドデッキに適した木ということで、
ウリン、イペ、セランガンバツ、アマゾンジャラ
などが紹介されています。確かにこれらの木は、
とても堅く塗料を塗らなくても耐久性や耐水性が
高いです。でも値段も高い。耐久性や耐水性が
高い材料も低い材料もいつかは補修や取替えする
必要は出てきます。じゃあ、いっそのこと高価な
特殊材料ではなく、いつでもすぐ手に入る桧や
杉材でいいんじゃない?という考えから例えば、
弊社では家の筋交いなどで使う材料で少し分厚い
45ミリ×幅105ミリを使うようになりました。
いつでも手に入りやすくて交換しやすい材料だと
思います。腐ってきたら交換したらいいんです。
ここで忘れてはいけないのがKD材
(人工乾燥機材)ではなくAD材(自然乾燥材)
もしくは、グリーン材(未乾燥材)を使うこと。
KD材は脂分が無く腐りやすいので要注意です。
③下手にペンキは塗らない方がいい
ペンキを塗ると木材の持ちが良くなるような気が
します。確かにペンキを塗るとしばらくの間、
表面は水をはじきます。但し、段々と木の表面が
割れてそこから水を吸い、水を吸った部分から
ペンキがはがれてきます。ペンキは小まめに
手入れをしてやる必要があり、最低でも1年に
1回ペンキの塗替えをする必要が出てきます。
しかも、ペンキの塗替え時は、一番水を吸い込む
木の木口部分にもしっかりペンキを塗ってやる
必要があります。実際、ペンキをそんな小まめに
塗り続けられる人はいないと思います。
そうすると結局、初めにペンキを塗っても結局
長持ちしないという結果になります。それなら
初めから塗らなくていいんじゃないでしょうか。
しかもペンキの値段もそれなりにしますので。
以上の3点から、
「安く作っておいて腐ったら交換する」って
考えにいきつきました。ただうちの施工する
ウッドデッキは腐る前提で作るかというと
そうではありません。デッキの板は腐ったら
交換でいいのですが、土台の部分は腐らない
ように上部に水切りを入れて工夫しています。
完璧なものを作り過ぎず抜くところは抜いて
気軽に行きましょう。ウッドデッキは安い
桧や杉で十分だと思います。
結論:なるべく雨が当たらないように作る!!
土台は腐らない工夫をして、デッキ材は腐ったら
交換。安価で市場に出回っている普通の材料で
作り腐ったら交換するという気軽な気持ちで!!
塗料は塗ると塗り続けなければならないので、
水に濡れにくい工夫をすれば塗らなくてもOK。
ウッドデッキもいいですが、玄関に入るポーチが
木のデッキって言うのも良いもんですね。
私はそっちの方が好きです。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
後悔しない家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【金利が上がる中の住宅ローン選び】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
今年も残り147日。頑張っていきましょう。
YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので
そちらも機会があればご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎