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住宅ローンの選び方

2025年02月05日

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こんにちは、能見工務店の能見です。

能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を

ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を

建てています。よろしくお願いします。





 
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の

思惑が入って発信されています。ちなみにこの

ブログは、自然素材と高性能住宅推しの能見が

書いています。そんな見方で読んでください。

今日はちょっと違った内容で住宅ローンの話。





 
2024814日のブログで【金利が上がる中の

住宅ローン選び】を書いたのですがまた2025

1月末の金融政策決定会合で無担保コール翌日物

金利いわゆる現行で言う政策金利が0.25%程度

から0.5%程度に引き上げられました。

ということで改めて今後どうしたらいいのか!!

【住宅ローンの選び方】について

私なりの見解で書きたいと思います。





 
まずは気になる結論ですが、金利が少しずつ

上がってきましたがそれでも変動金利一択!!

既に組んでいる固定金利は置いておいて過去

50年(1975年まで)遡っても変動金利が固定

金利より高くなったことはありません。

下記の表を確認下さい。






 
我々は住宅ローンを銀行から借りますが

銀行も日銀からお金を借りています。その金利が

青色の線の公定歩合(政策金利)になります。

銀行は政策金利に数%上乗せした金利で我々に

お金を貸し出し、利益を取っています。だから、

銀行が日銀に借りるのに支払う金利が上がるので

我々の借りる住宅ローンの金利も上がるのです。

緑線が変動で赤線が固定金利の推移になります。





 
ちなみに私も住宅ローンは変更を選択していて

昨年の7月末の0.25%程度から0.5%程度に

引き上げられたことで1月から金利が0.15

上がりました。0.15%あがるとどのくらい

返済額が増えるかというと例えば4000万円の

借入で約2695円上がる計算になります。但し

政策金利は上がっても金利に反映されるのは

半年後になります。なので今回の金利は1月に

上がったので7月から影響を受けます。





 
変動が上がれば固定も上がると言いました。現在

固定金利が1.71.9%位に対して変動金利は安く

見せている物も沢山ありますが均すと0.60.7

位になります。これから政策金利が0.5%➡0.75

1%と推移した場合、変動金利は0.45%増えて

1.051.15%になりますがそれでも現在の固定

金利よりまだまだ安い!!ということで、今後

政策金利が4~5回上がっても現在の固定金利

水準まで達しないということなんです。これが

私がまだ変動金利を勧める理由です。





 
では政策金利はどのような時に上がるのかですが

・バブルや高度経済成長などのような高需要時

・スタグフレーション時





 
現在は景気が悪いにもかかわらずインフレが

おこるスタグフレーションの兆候が見られます。

そこも含め金利に関しては、今後の日銀の金融

政策決定会合や参議院選挙に左右されるので

今後の経済と政治の動向に目が離せませんね。





 
結論:金利が上がると言ってもまだまだ低金利!

なんだかんだ変動金利がお勧め!!

①変動金利が固定金利より高くなることはない

②政策金利が5回上がっても現在の固定金利以下

③最初の10年で利息の半分を支払う





 
変動金利が固定金利より高くなることはない

変動金利が上がると固定金利も上がります。

固定金利はリスクが少ないので変動金利より

金利は必ず高くなります。選ぶ時点で変動金利が

上がっていると固定金利はその1%以上高い金利

になっています。





 
政策金利が5回上がっても現在の固定金利以下

政策金利が0.25%上がると金利は実質0.15

上がっています。そうすると変動と固定金利の

1%の差を埋めるのに7回程上がらないと

同水準まで達しないということが分かります。

今後の経済と政治の動向を見守りたい所です。





 
③最初の10年で利息の半分を支払う

変動金利は、住宅ローンを返済しやすくするため

初期に利息返済の割合を高め毎月の返済額を一定

にする元利均等返済を選ぶ方が多いです。

この場合、住宅ローンの特に最初の10年の利息

負担が大きくなります。裏返すと残高が多く

残っている返済初期に多くの利息を払うことに

なります。返済期間が35年の場合でいうと

利息の半分近い金額を最初の10年で支払うこと

になります。そうなると初期の金利が安い方が

返済総額を抑えられますよね。





 
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

納得した家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。





 
次回は

【制震ダンパー】

について書きたいと思います。





 
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう

ございました。YouTubeでも様々な情報を

配信もしていますのでそちらもご覧ください。


  
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
    能見太郎