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窓の結露対処法

2024年10月23日

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こんにちは、京都の長岡京市で


自然素材と高気密高断熱の家を建てている


能見工務店の能見です。よろしくお願いします。






 

情報過多の中、様々な情報が溢れかえって


います。発信される情報というのは、


なにかしら配信者の思惑が入って発信されます。






 

今日は、奥さんの誕生日なんです。


いくつになられたのでしょうか。


こないだ出会った感じがするのに一年が経つのも


早いですが月日が経つのも早いですね。


先週の日曜日は急に寒くなっていよいよ暑かった


夏も終わり冬の到来かと思わされるような気候


でした。寒くなってくると暑かった夏が恋しく


なるのは私だけでしょうか。


わがままなこの体が憎い。






 

さてさて今日は予告通り


【窓の結露対処法】


について書きたいと思います。






 

結露が起きる原因


これから冬と供に結露するシーズンになります。


結露を起こす原因は大きく2つあります。


これからの時期、寒いので窓を閉め切って換気を


しなくなってきます。そうすると飽和水蒸気量


(一定温度で空気が保持できる水蒸気量)に


達して液体として現れます。


もう一点が室内と室外の温度差の激し所、特に


窓ガラスが結露をします。暖房で温められ湿った


空気が冷たい窓ガラスに触れ、冷えて水滴になる


のです。冷えた飲み物のグラスに水滴が付くのと


同じ現象ですね。特に、石油ストーブは灯油を


燃焼する時に大量の水蒸気を出すため結露


しやすくなります。結露しやすい場所としては


寝ている間の汗や吐息の影響で湿気やすい寝室や


空気のよどみやすい家具の裏や押入れの中などが


挙げられます。結露しやすい場所はカビが生える


原因になりその事で健康被害を起こすことも


あるため注意が必要です。






 

結露を起こさせないための対処方法


では、結露はどうして防げばいいのでしょうか。


・換気が重要!!窓を開けたり換気扇を回したり


すると室内の水蒸気を外へ排出できます。最近の


新築は24時間換気があるのでこれを使用すると


1時間に0.5回部屋の空気が入替わる(建築基準


法で決まっている)ので結露しにくくなります。


・家の中で一番温度差の激しい窓。この性能を


上げてやるのが効果絶大です。最近では、ペア


ガラスではなくトリプルガラスが主流になって


きています。トリプルの樹脂サッシは得に性能も


良いので寒冷地の北海道では、昔から普通に使わ


れてきています。これから家を建てる人は選ばな


い選択肢はなく、リフォームして家の性能を上げ


たい人は、単坂ガラス➡ペアガラス、二重サッシ


の取付けをする方法がお勧めです。


・カーテンや障子などを閉めたままにすると


ガラスの温度だけが下がり水蒸気が窓につくので


こまめに開けたり少し障子などを開けておくだけ


でも結露がしにくくなります。


・除湿器を使って湿度を下げたり、ビニール


クロスをやめて調湿作用の優れた珪藻土を壁に


塗るという方法もお勧めです。






 

今後、性能重視の家が普及してきますが、断熱


性能とともに換気の計画と気密の性能も大事に


なってきます。気密は特に技術が必要で、中途


半端な施工をすると弱い個所や見えない部分に


湿気がいき壁内で結露を起こすケースがあるので


要注意です。施工は、しっかり実績や経験がある


業者に頼むことをお薦めします。






 

過去に換気機能もしっかりあり、断熱気密も


きちんとしている新築で結露するという話しが


ありました。性能をきちんとしていても結露する


場合は、生活に問題があると考えられます。


その家のケースでは、家の中に水槽を置いて


いたのが原因でした。そもそもの水蒸気の発生を


抑えることもしっかり考えましょう。リビングに


水槽や観葉植物、ガスストーブや石油ストーブ


なども結露の原因になります。また、室内に


洗濯物を干したり湯船の蓋を開けたままにしたり


なども原因になりますので注意が必要です。乾燥


しすぎない適度な湿度を保つ努力は必要ですね。


最期に、結露防止スプレーや結露防止シートなど


ありますが根本的な原因を解決できない


その場だけ対策なのであまりお勧めはしません。


ぜひ、根本的な原因を


解決できる結露対策をするようにして下さい。






  

結論:1に換気2に窓の性能3に気密が重要!!


窓を開けて換気するのがイヤな人は一種換気の


機械で換気をすることを考えてみて下さい!!


窓の性能を上げ、結露は防げる!!


気密は重要ですが、半端な施工は要注意!!






 

しっかり家を建てて貰う建築会社さんに


アドバイスをもらいながら進めて


後悔しない家づくりを実現して下さい。


この情報が皆様の役に立てば幸いです。






 

次回は


【換気と給気のバランス】


について書きたいと思います。






 

長い文章を最後まで読んで頂き


ありがとうございました。


今年も残り70日。頑張っていきましょう。






  

YouTubeでも様々な情報を配信もしていますので


そちらも機会があればご覧ください。



  

手刻みで建てる木組みの家

株式会社能見工務店

    能見太郎