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2025年新築で使える補助金

2025年03月05日

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こんにちは、能見工務店の能見です。

能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を

ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を

建てています。よろしくお願いします。





 
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の

思惑が入って発信されています。ちなみにこの

ブログは、自然素材と高性能住宅推しの能見が

書いています。そんな見方で読んでください。





 
今日は、

2025年新築で使える補助金】

について書きたいと思います。





 
2050年カーンボンニュートラル」の実現に

向けて毎年新築住宅に対して出る補助金の

要件が変わります。だんだん、対象住宅の条件が

厳しく高性能な住宅になってきました。しかし、

高性能とは言いましたが世界基準と比較すると

まだまだ日本は低い性能になります。





 
今年2025年の補助金の名前は

【子育てグリーン住宅支援事業】

という名前になりました。名前に子育てと

付くだけにここ23年は主に子育て世帯に

向けて補助金が出ていたのですが、2025年度は

なんと全世帯に対して出る補助金があるのです。

今年はここが大きく変わりました。




 
少し過去の補助金を振り返りたいと思います。

2022年の【こどもみらい住宅支援事業】はZEH

住宅で100万円、長期優良住宅レベルで80万円、

断熱等性能等級460万円。

2023年の【こどもエコすまい支援事業】は少し

要件が上がりZEH住宅と長期優良住宅レベルに

100万円で断熱等級4は補助金がなくなりました。

2024年の【子育てエコホーム支援事業】から

長期優良住宅に100万円、ZEH水準住宅に

80万円という風に推移してきました。

これまでどの補助金にも夫婦どちらかが39歳以下

あるいは18才未満のお子様がいることが条件にあり

ましたが、先ほども言いましたが2025年は全ての

世代にもOKな補助金があるのです!!





 
下記の政府の出した資料を見ていきましょう。

要件の長期優良住宅とZEH水準住宅というのは、

もう皆様大体わかっているとは思いますので割愛

させて頂きます。もし、まだ知らないという方が

いらっしゃったら私の20241127日の

ブログを読んでみて下さい。要は断熱等性能等級

5以上の住宅にしか補助金は出なくなりました。

しかも長期やZEHレベルの住宅に関しては

80万円と60万円と大幅に補助額も減りました。

実際、長期優良住宅の家はだいぶ普及してきた

そのレベルの補助金は出ないかもしれないです。

 
では、全ての世帯に160万円出るGX志向型

住宅の補助金を簡単に説明したいと思います。

①断熱等性能等級6以上②再生可能エネル

ギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率

35%以上③再生可能エネルギーを含む一次エネ

ルギー消費量の削減率100%以上です。

「そんなんでわかるかっ!」って声が聞こえて

来そうです。そうなんですよね。政府が出して

いる文章は簡単に書いてあるのですが難しいん

です。少しわかりやすく説明させて頂きますね。

 
①断熱等性能等級6以上:家の性能を表す数値

UA値というものがあります。家全体の熱が

どれだけ逃げやすいかを表した数字で小さい

ほど性能が良くなります。このUA値を0.46

以下にするとまず第一要件クリアーです。要は

家の断熱性能を上げろということです。

 
②再生可能エネルギーを除いた一次エネル

ギー消費量の削減率35%以上:再生可能エネル

ギーとは太陽光や風力発電などのことです。

これを除いた一次エネルギー消費量を35

以下にするということなんですが、わかりに

くいので言い方を変えます。

一次エネルギー消費量とは、

冷暖房機器、換気設備、給湯機器、照明器具

などの消費量を合計した物になりBEIという

指標で表します。何から35%削減するかというと

一次エネルギー消費量等級4からになります。

一次エネルギー消費量等級4BEI1なので

そこから35%削減してBEI0.65以下にすれば

この2つ目の要件はクリアーできます。まあ、

要は省エネの機器を付けてこのBEIが下がる

ようにする必要があるということです。

 
③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー

消費量の削減率100%以上:これはあまり説明

するまでもありませんが、要は太陽光パネルを

付けろということです。太陽光パネルを5KW

つければ大方要件はクリアーできると思います。

 
【結論】GX志向型住宅を狙うべし!!

最大160万円の補助金を受けれます。

但し、以下のことを理解した上で検討しよう。

・補助金要件の性能は建築コストも上がる

GX志向型住宅は高いが長い目で見ると安い!!

・断熱等級5では暖かい家にはならない!!
 

最後に、土砂災害警戒区域、市街化調整区に立地

する住宅などは補助金の対象外になるので注意が

必要です。また、20241122日以降に工事が

着工された住宅のみが対象になります。是非、この

制度を利用して賢く家づくりをしましょう。


しっかり家を建てて貰う建築会社さんに

アドバイスをもらいながら進めて

納得した家づくりを実現して下さい。

この情報が皆様の役に立てば幸いです。

 
次回は

【間取りを考える時の注意点】

について書きたいと思います。
 
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう

ございました。YouTubeでも様々な情報を

配信もしていますのでそちらもご覧ください。
  
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    能見太郎