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間取りを考える時の注意点
2025年03月12日
こんにちは、能見工務店の能見です。
能見工務店は京都の長岡京市で木と自然素材を
ふんだんに使い高気密高断熱で高性能な家を
建てています。よろしくお願いします。
情報が溢れる中、発信されている情報は配信者の
思惑が入って発信されています。ちなみにこの
ブログは、自然素材と高性能住宅推しの能見が
書いています。そんな見方で読んでください。
これから卒業式を迎えてまた入学式や新しい
学年に進学!!なんて時期が近づいてきました。
あれよあれよという間に春のお彼岸で今年は3月
17日だそうです。この時期になると新居を考える
人も増えてくるということで、
今日は、【間取りを考える時の注意点】
について書きたいと思います。
間取りを考える時、特に多いのが家事動線の良い
間取りや収納が多い間取り。そして採光や風通し
の良い間取りでしょうか。家事動線や収納は
これから長い間生活するうえでとても大切に
なってきます。また採光や風通しも快適な生活に
かかせない項目になります。
大切な項目なんですが、
①動線や収納を意識し家が大きくなり過る
②風通しや採光を意識し窓が多くなりすぎる
③今を意識し過ぎた間取り
というのは、家づくりを計画するうえで気を付け
なければ失敗する原因になるので要注意です。
三つ目は特に子育て世代の方が陥りやすい問題に
なります。何がダメなのか、簡潔に言うと①家が
大きくなることで建築費用が高くなる②窓が多い
と建築費用が高くなるうえ性能の低い家になる
③今は住みやすいが30年後には建て替えが必要
になる可能が高くなるということです。
もう少し詳しく説明していきます。
①収納で2畳のウォークインクローゼット
(WCL)を設ける場合、WCLは人が入る余分な
空間が必要なため1畳のクローゼット(CL)2つ
設ける場合と比べて収納量が少なくなります。
その人が入る余分な空間に費用を払う必要が出て
きます。また、流行の家事ラク動線。動線をよく
するとグルッと廻れる回遊動線になったり、廊下や
通路の面積が広くなったりします。一坪70万円の
家だとしたらそれだけで70万、100万と費用が
高くなっていくことになります。だから、収納や
動線を意識しすぎると家が大きくなりすぎたり、
無駄なスペースができ費用が高くなります。家の
大きさ=価格ということを意識して、いかに
限られた空間に想いと希望を詰められるかが
大事になってきます。
②窓が多い方が風も通り光も入ります。でも、
夏の暑さは窓から73%、冬の寒さは窓から58%
流入流出していきます。窓の性能を上げるのは
必須なんですが、性能を上げても窓を沢山設け
過ぎると寒くて暑い家ができ上ってしまいます。
窓に関してはこう考えてください。南側に大きな
窓を設けて、北東西面は極力窓を設けないと。
また、風通しの良い家は対角の位置に窓を設ける
前提で家の気密性能を良くしましょう。最低限の
C値は0.3以下を確保してください。窓が少なく
ても気密性能が高ければ、対角線上にある窓を
開けてやるととても良く風が通ります。しかも
窓を減らせれば、建築コストも大幅に落とす
ことが出来ますので要チェックです。
③今を意識し過ぎた間取りは、先ほども言い
ました子育て世代の家庭で良く見受けられます。
土地を探す時に学区で探されるのと同じなん
ですが、お子様中心の間取りを考えてしまうん
ですね。お子様中心に考えていいのです。但し、
お子様はあと15年?20年?したらこの家を
出ていきませんか?その後に夫婦二人が残されて
その家に住むのはどのくらいの期間でしょうか。
恐らく、お子様と過ごす期間より長いはずです。
そう間取りを考える時は、自分たちが歳を取った
時のことも想定して考えておく必要があります。
これまで家の建て替えや大規模リフォームを
させて頂いた案件のほとんどは、ライフスタイル
が合わなくなったことによるものでした。中々
30年40年後のことを想定するのは難しいですが
今を中心に考えて家をつくることは
これまでの経験上お勧めできないですね。
【結論】未来を見据えた間取りを考えよう!!
将来そこに住むのは夫婦二人。夫婦二人が住み
やすい間取りを想定しつつ、二人でそんな大きな
家もいらないはず。どんないい家を建てても
どんないい材料を使って家を建てても
長く住み続けられるとは限りません。私は、
未来を見据えた家づくりをすることで長く
住み続けられる家ができるんだと思います。
しっかり家を建てて貰う建築会社さんに
アドバイスをもらいながら進めて
納得した家づくりを実現して下さい。
この情報が皆様の役に立てば幸いです。
次回は
【失敗しない家づくりの進め方】
について書きたいと思います。
長い文章を最後まで読んで頂きありがとう
ございました。YouTubeでも様々な情報を
配信もしていますのでそちらもご覧ください。
手刻みで建てる木組みの家
株式会社能見工務店
能見太郎